青春期時代、妹が引きこもりで家庭内暴力がひどく、父親があまり働かない人だったので家庭環境が最悪でした。「殺すぞ」「死ね」という言葉が飛び交ったり、母親が家出したり、今改めて振り返ると、まだ10代だった私にとって理不尽なことも多かったと思います。

今は妹は引きこもりをやめ、学校を卒業してこの春ようやく社会人になりました。父親は相変わらずですが、祖父の遺産で小さな不動産を手に入れたこともあり、一時期よりは仕事で微々たる物ですが定収入を稼ぐようになりました。
今振り返れば、一時期は家族全員が鬱病だったのではないかというぐらいひどかったです。
私は親にも妹にも味方できる中立的立場だったので、なんとか平穏を保とうといつも気を張っていたように思います。こんな家庭でしたが私に対する愛や情はそれなりに感じており、家族仲は今は良いです。誰も恨んだりはしていません。

私は今は上京してひとりで暮らしていますが、最近、家に平穏が戻ったことで、また家族と暮らしたいと思うようになってきました。理由は、妹がふと、「私はいまお姉ちゃんの年齢になったけど、あの頃みたいな環境を味わわせていたのかと思うと、可哀想だ」と考えるようになったそうです。そして、家族みんなが「お姉ちゃんは普通の家族をつくろうと必死になっていたんだな」という会話をしていたそうです。

家族は、私にお金を使わなかったこと(進学など)、苦労をさせてしまったことを悔いているようで、よくしてくれます。なんだかそんな家族の姿を見て、「私が求めていた「誰も怒っていない家族」がいま、ここにあるんだ」と考えるようになりました。妹が暴れていたころはずっと我慢していたこと、そうしようと努力していたことを、何年も経ってからようやく家族に届いたようで、とても嬉しいです。

あの頃のことを思い出すと、今でも涙がすぐにでてきます。家族のことは嫌いではありませんでしたが、辛くて辛くて、どうしていいのか分からないことばかりでした。いま、家族は本当に仲が良いです。長期休みのたびに家に帰っています。

母親は「お姉ちゃんが結婚する前に、もういちど家族で暮らしたい」と言っていたそうです。私も、誰も怒っていない家族と暮らしたいです。でも私は今、28歳です。もう良い年齢の独身です。この年齢で、そんな理由で家に戻ってしまうと(実家には戻らないにしても、少なくとも地元に戻ってよく行き来するようにはしたいんです)、「いい年して親離れできていないだけ」なのかな?と考えてしまいます。今私は離れた土地で暮らしています。そんなことを理由でわざわざ地元に戻るなんて、バカげているのでしょうか。甘えているのでしょうか。

みんなこういう思いを乗り越えて、ひとりで生きているのでしょうか。このまま戻らなければ後悔するような気もしますし、かといって親に甘えたい?家族のことを理由に帰るような年齢でもないのかな?と思ってしまいます。とりとめのない相談で申し訳ございません。